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けしの花 作者:後楽園四明居
地歌。作曲は菊岡検校。箏手付けは、二代目松崎検校。
手にとりて、見れば美麗《うる》はし芥子の花、しをりしをればただならぬ匂いかうばし花びらの、散りしく姿あはれとも。悋気《りんき》する気も夏の花、雨にはもろき風情《ふぜい》あり、誰に気兼ねをなんにも言はず、じつとしてゐる奈良人形。