ヘルプ:トランスクルージョン

提供:Wikisource
トランスクルージョン
このページでは、利用者が校正済みテキストを作業空間(IndexおよびPage名前空間)から、ウィキソース利用者が読めるMain空間に「トランスクルージョン」(参照読み込み)するのを手助けします。

トランスクルージョンによって、コピー・ペーストしたり更新を同期したりする必要なく別ページの内容が表示されます。通常は文章を論理的かつ合理的な大きさの塊――ほとんどの場合は章または節――にグループ化するために使います。en:The Wind in the Willows (1913)/Chapter 1にトランスクルージョンされた文章を確かめ、en:Page:Wind in the Willows (1913).djvu/19の原文の一部と比べてみてください。en:Index:Wind in the Willows (1913).djvuの個々のページは"Page:"名前空間に保存されており、トランスクルージョンを通じて本の章ごとにまとめられます。スキャンしたページから理解可能な章を作るのは、ウィキソースにおけるもっとも一般的なトランスクルージョンの用法です。

このヘルプページではもっとも一般的なトランスクルージョンの方法を検討します。これだけで初めての文章を扱う際に十分役立ちます。次に、デジタルテキストを飛躍的に便利にするための、より発展的で特殊なトランスクルージョンの方法について議論します。そして最後に、2つのトランスクルージョンの方法の全機能を検討します。それでもなお、未解決の疑問やトランスクルージョンによる問題があれば、Wikisource:井戸端に質問してください。だれかが最善を尽くしてくれます!

全ページをトランスクルージョンする方法[編集]

Page:名前空間からウィキの標準プレゼンテーション空間へ多くのページをまとめてトランスクルージョンするのがほとんどたいていでしょう――en:The Wind in the Willows (1913)/Chapter 1で見たように。全ページをトランスクルージョンできる方法が2つあります。<pages/>機能と、より古い{{Page}}テンプレートです。ほとんどの場合<pages/>タグが最善のトランスクルージョン方法になりますが、今でもなお既存の文章を編集するときに古くなったテンプレートに遭遇するかもしれません。

<pages/>の構文は以下のとおりです:

<pages index="file name.djvu" from=x to=y/>
  • "file name.djvu"を作業するIndexの実際の名称に置き換えます。
  • トランスクルージョンしたい最初のページが"x"です。
  • トランスクルージョンしたい最後のページが"y"です。

en:The Wind in the Willows (1913)/Chapter 5においてトランスクルージョンしたものを表示するためには、以下のように入力します:

<pages index="Wind in the Willows (1913).djvu" from=133 to=161 />

有効だが非推奨[編集]

{{Page}}テンプレートの構文は以下のとおりです:

{{Page|file name.djvu/x|num=z}}
  • "file name.djvu"を作業するファイルの実際の名称に置き換えます。
  • トランスクルージョンしたいページがファイル名に続くスラッシュ(/)の後の"x"です。
  • 元のスキャン画像の対応するページが"z"です。
  • 一度に1ページしかトランスクルージョンできない点に注意してください。

en:The Wind in the Willows (1913)/Chapter 5においてトランスクルージョンしたものを表示するためには、以下のように入力します:

{{Page|Wind in the Willows (1913).djvu/133|num=113}}
{{Page|Wind in the Willows (1913).djvu/134|num=114}}
{{Page|Wind in the Willows (1913).djvu/135|num=115}}
... 
{{Page|Wind in the Willows (1913).djvu/161|num=141}}

ページの一部をトランスクルージョンする方法[編集]

ページ全体をトランスクルージョンしたくないときがときにはあるでしょう。en:Page:Popular Science Monthly Volume 25.djvu/169をご覧ください。2つの章または論理的節が同じページに現れるときは、標準プレゼンテーション空間にページ全体ではなく関連箇所のみをトランクルージョンする必要があります。上の例示ページはen:Popular Science Monthly/Volume 25/June 1884/Modes of Reproduction in Plantsのようになります。これはLabeled Section Transclusion (LST、ラベル付き段落の参照読み込み) によって実現されます。節の区切りはPage: 名前空間内のアンカーによって印づけられます。それによりページの関連箇所がトランスクルージョン時に呼び出されます。

節にラベルを付ける[編集]

スキャン(Page: 名前空間)内の節に印を付けるには、校正中の文章において以下の構文を各々の新しい節の開始部分に挿入してください: ## label ##

あるいは、文章の個々の箇所を<section begin="label" />で始め、<section end="label" />で終わらせることもできます。

:

  • sectionタグは引用符で"label"のように囲み、あいまいさをなくすことを推奨します。
  • ラベルにつけるテキストは自由ですが、ページ上の文脈に適したラベルには利点がある可能性があります。
  • 英数字を使うのが通常推奨され、他の拡張的文字はトランスクルージョン時に問題を引き起こすかもしれません。
  • ラベルはページ内の関連する節と別のものにする必要があり、そうすることで対象の節が適切に抽出されます。
  • <poem>マーカーを使うときは、節ので開始・終了するようにしてください。そうしなければ、節のトランスクルージョンが適切に機能しません。

Main名前空間へのトランスクルージョン[編集]

トランスクルージョンをアンカー地点で終わらせるため、<pages>にさらなる引数tosectionが必要になります。構文は以下の通りです:

<pages index="file name.djvu" from=x to=y tosection="label" />

  • "file name.djvu"は取り組んでいるファイルの正確な名前に置き換えます。
  • トランスクルージョンしたい最初のページが"x"です。
  • トランスクルージョンしたい最後のページが"y"です。
  • "label"は挿入したアンカー名で置き換えます。

en:Popular Science Monthly/Volume 25/June 1884/The Sins of Legislators IIでトランスクルージョンしたものを表示するためには、以下のように打ち込みます:

<pages index="Popular Science Monthly Volume 25.djvu" from=155 to=169 tosection=E169/>

アンカー地点の章または節の最初のページを始めるには、fromsection引数が必要になります。以下のパターンに従ってください:

<pages index="file name.djvu" from=x to=y fromsection="label" />

  • "file name.djvu"は取り組んでいるファイルの正確な名前に置き換えます。
  • トランスクルージョンしたい最初のページが"x"です。
  • トランスクルージョンしたい最後のページが"y"です。
  • "label"は挿入したアンカー名で置き換えます。

en:Popular Science Monthly/Volume 25/June 1884/Modes of Reproduction in Plantsでトランスクルージョンしたものを表示するためには、以下のように打ち込みます:

<pages index="Popular Science Monthly Volume 25.djvu" from=169 fromsection=B169 to=180 />

連続する節がページの途中で終わるときは、追加的引数が両方一度に必要になるかもしれません。

単一の節をトランスクルージョンする方法[編集]

論理的な単一の節が単一のPage:のコンテンツ内で開始・終了しているときは、ページのコンテンツから関連する節のみをトランスクルージョンするのが望ましいです。

こちらもLabeled Section Transclusionによって実現できます。繰り返しますが、ページのコンテンツの関連部の開始箇所と終了箇所をsectionタグで印づけ、それからトランスクルージョン時に、ページ全体でなく、マークした部分のみ呼び出されます。

"Page:"名前空間内の節に印づけをするには、以下の構文を校正中の文章に挿入して、節A(節Aのコンテンツが単一のPage:内にある場合)の開始箇所と終了箇所にラベル付けをします:

  • <section begin="sectionA" />これが節Aの文章です。<section end="sectionA" />

基本的方法が3つ、またそのそれぞれにいくつかの追加的ヴァリエーションがあります。それによって一の節のコンテンツ(単一ページ内)をトランスクルージョンすることができます。<pages>タグ機能、{{Page}}テンプレート、および#sectionタグ・パーサーです。

ほとんどの場合は、the <pages>タグが単一の節をトランスクルージョンする最善の方法です。構文は以下のとおりです。

  • <pages index="file_name.djvu" from="20" to="20" onlysection="sectionA" />
(この例において、ページ範囲が単一ページから成り立っています;20ページ)
  • onlysectionがトランスクルージョンしたいコンテンツを含むsectionタグに割り当てられたラベル名です。

上記がコミュニティ内で広く認められている推奨される設定です

有効だが非推奨[編集]

テンプレート{{Page}}は、djvuファイル名"djvu"と表示するページの番号"#"の代わりに、以下のように使うことができます:

  • {{Page|djvu/#|section=sectionA}}

あるいは、記事名"article"(名前空間を除く)の代わりに、以下のような形で使うことができます:

  • {{#section:Page:article|sectionA}}

問題が生じた場合はWikisource:井戸端に質問してください。

トランスクルージョンしたテキストに画像を追加する方法[編集]

Main名前空間に写真またはその他の画像を置くための好ましい手段は、切り抜いた図画を分割した画像として、たとえばPNGまたはJPEGファイルとしてウィキメディア・コモンズにアップロードするというものです。

  • [[:en:File:Title and number and subject.png|frameless|center]]

ページ画像は書籍のウィキソースの名前空間に表示することもできます。en:Personal Recollections of Joan of Arc/Book I/Chapter 2のようにするには:

  • [[File:Personal_Recollections_of_Joan_of_Arc.djvu|page=27|right|thumbnail|200px|{{uc|The Fairy Tree}}]]

高度な使用法[編集]

トランスクルージョンは、校正と検証を繰り返す必要なくテキストを別の方法で表示するためにも使えます。en:Celtic Fairy Tales/GuleeshはCeltic Fairy Tales(ケルト童話)で出版されたGuleesh(グリーシュ)の物語を提示しています。このページはCeltic Fairy Tales上の前後の物語を表示し、また編者による序文および解説へのリンクもあります。別法として、en:Guleeshは同じ文章を単独の作品として提示しています。収録されていたかもしれない版の外で適切な題名を表示するのは、たまたまある雑誌に印刷されていた有名なエッセイをその雑誌のサブページとして表示する必要がないのと同様に、必要ありません。しかし、どちらも同じ検証済み文章をトランスクルージョンすることでできます。ウィキソース上の総意では個々の編集者が好きな様式を使うことを包括的に認めています。

より複雑なトランスクルージョンを使用することで、複数版の比較研究を表示することもできます。en:Elegy I Comparative textでは1633年印刷版の詩を1896年印刷版と比較しています。このようなより複雑な種類のトランスクルージョンは実際のところ一般的ではありません。ここで使用した例は、トランスクルージョンと以前の校正ページ拡張機能で何ができるかを確かめるための実験です。こんにち行うなら、すべてスキャンした版をもとにし、トランスクルージョンは Page: 名前空間から呼び出されます。

<pages/>機能を使う[編集]

ほとんどの場合、<pages/>タグがトランスクルージョンの最善の方法です。要求される引数はindex=1つだけです。この欄には必ず入力しなければならず、そうしなければ何も起こりません。使用パターンは以下のとおりです:<pages index="file name.djvu"/>。このうちfile name.djvuはただのプレースホルダーで、校正中に使っているファイル名が入力されます。

実際のファイル名で試してみましょう:

<pages index="Wind in the Willows (1913).djvu"/>

サンドボックスにコピーして保存してください。これをタイプして入力しても同じ結果になります。<pages index=Wind_in_the_Willows_(1913).djvu/>も試してみてください。これも全く同じ働きをします。知っておくべき重要なこととして<pages index=Wind in the Willows (1913).djvu/>は機能しないでしょう。欄に空白文字を使う場合は欄を引用符 (") で囲む必要もあり、そうしないと機能しないおそれがあります。

index=欄は必ず入力しなければならない一方、他の引数を一切追加しない場合、この構文はファイルの目次しかトランスクルージョンしません。任意の引数の一部も入力すると必ず、目次が他のコマンドによって置換されます。これらの任意の引数の一部には、ペアとして一緒に使わないと機能しないものがあります。これらの欄の番号はPage:名前空間内の / の後ろの名目上の番号です。任意の引数は以下のとおりです。

  • include= にはトランスクルージョンするページ番号を入力します。
  • from= (to=とペア) にはトランスクルージョンする最初のページを入力します。
  • to= (from=とペア) にはトランスクルージョンする最後のページを入力します。
  • fromsection= (from=/to= または include= または exclude=とペア) 当該節の始めのページの最初のアンカーを入力します。
  • tosection= (from=/to= または include= または exclude=とペア) 当該節の終わりのページの最後のアンカーを入力します。
  • onlysection= (from=/to= または include= または exclude=とペア) トランスクルージョンするセクションをマークするために使ったアンカーを入力します。
  • step= (from=/to= または include= または exclude=とペア) xページずつトランスクルージョンするときの増分を入力します。
増分nずつ飛ばしながらページをトランスクルージョンします。例:<pages from=1 to=10 step="2" />では1ページ、3ページ、5ページ、7ページ、および9ページが表示されます。
  • include
以下のページを含めます。これにおいては、より自由な列挙が認められています。例:<pages include="2-5,9" />は2ページ、3ページ、4ページ、5ページ、および9ページを表示します。
  • exclude
以下のページを含めません。例:<pages from=1 to=10 exclude="2-5,9" />は1ページ、6ページ、7ページ、8ページ、および10ページを表示します。

もちろん、同一タグ内で全属性を使うことができます。たとえば<pages from=1 to=10 include="31" exclude="2-4" step="2" />は1ページ、5ページ、7ページ、9ページ、および31ページを表示します。

:グッド・プラクティスとして、<pages>タグ内の属性は引用符で囲むべきです。タグ内に引用符のないカラ属性がないのが重要で、そのためカラ属性を引用符で囲むか、必要ない任意の属性を削除するかしてください。

関連項目[編集]