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<div id="四之十四" style="background: #d9e3f1">'''四之十四'''</div>
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子曰<sup>ク</sup>:「不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}無<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}位、患<sup>フ</sup>{{}}所{{二}}-以<sup>ヲ</sup>立<sup>ツ</sup>{{一}}。不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}莫<sup>キヲ</sup>{{二}}己<sup>ヲ</sup>知<sup>ルコト</sup>{{一}}、求<sup>ム</sup>{{レ}}爲<sup>スヲ</sup>{{レ}}可<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}知<sup>ラル</sup>{{置き字|也}}。」
子曰<sup>ク</sup>:「不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}無<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}位、患<sup>フ</sup>{{}}所{{二}}-以<sup>ヲ</sup>立<sup>ツ</sup>{{一}}。不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}莫<sup>キヲ</sup>{{二}}己<sup>ヲ</sup>知<sup>ルコト</sup>{{一}}、求<sup>ム</sup>{{レ}}爲<sup>スヲ</sup>{{レ}}可<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}知<sup>ラル</sup>{{置き字|也}}。」
: 子曰く:「位無きことを患へず、立つ所以(ゆゑん)を患ふ。己を知ること莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」
: 子曰く:「位無きことを患へず、立つ所以(ゆゑん)を患ふ。己を知ること莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」


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<div id="四之二一" style="background: #d9e3f1">'''四之二一'''</div>
<div id="四之二一" style="background: #d9e3f1">'''四之二一'''</div>
子曰:「父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。」
子曰<sup>ク</sup>:「父母之年<sup>ハ</sup>、不{{レ}}<sup>カラ</sup>{{レ}}{{レ}}<sup>ラ</sup>也。一<sup>ハ</sup><sup>チ</sup><sup>テ</sup>喜、一<sup>ハ</sup><sup>チ</sup><sup>テ</sup><sup>ル</sup>。」
: 子曰く:「父母の年は、知らざるべからざるなり。一は則ち以て喜び、一は則ち以て懼(おそ)る。」
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<div id="四之二二" style="background: #d9e3f1">'''四之二二'''</div>
<div id="四之二二" style="background: #d9e3f1">'''四之二二'''</div>
子曰:「古者言之不出、恥躬之不逮也。」
子曰<sup>ク</sup>:「古者言之<sup>ヲ</sup><sup>ハ</sup>{{レ}}<sup>ダサ</sup>、恥<sup>ヂテナリ</sup>{{二}}躬之不<sup>ヲ</sup>{{一}}{{レ}}<sup>バ</sup>也。」
: 子曰く:「古者 言 之を出ださざるは、躬(み)の逮ばざるを恥ぢてなり。」
:


<div id="四之二三" style="background: #d9e3f1">'''四之二三'''</div>
<div id="四之二三" style="background: #d9e3f1">'''四之二三'''</div>
子曰:「以約失之者、鮮矣。」
子曰<sup>ク</sup>:「以<sup>テ</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup><sup>スル</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup><sup>ハ</sup>、鮮<sup>ナシ</sup>{{置き字|}}。」
: 子曰く:「約を以て之を失する者は、鮮(すく)なし。」
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<div id="四之二四" style="background: #d9e3f1">'''四之二四'''</div>
<div id="四之二四" style="background: #d9e3f1">'''四之二四'''</div>
子曰:「君子欲訥於言而敏於行。」
子曰<sup>ク</sup>:「君子<sup>ハ</sup>{{下}}<sup>ニシテ</sup>{{二}}{{置き字|}}<sup>ニ</sup>{{一}}{{置き字|}}<sup>ナラント</sup>{{中}}{{置き字|}}<sup>ニ</sup>{{上}}。」
: 子曰く:「君子は言に訥(とつ)にして行に敏ならんと欲す。」
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<div id="四之二五" style="background: #d9e3f1">'''四之二五'''</div>
<div id="四之二五" style="background: #d9e3f1">'''四之二五'''</div>
子曰:「德不孤、必有鄰。」
子曰<sup>ク</sup>:「德<sup>ハ</sup>{{レ}}<sup>ナラ</sup>、必<sup>ズ</sup><sup>リ</sup>{{レ}}鄰。」
: 子曰く:「徳は孤ならず。必ず隣有り」と。
:


<div id="四之二六" style="background: #d9e3f1">'''四之二六'''</div>
<div id="四之二六" style="background: #d9e3f1">'''四之二六'''</div>
子游曰:「事君數、斯辱矣朋友數、斯疏矣。」
子游曰<sup>ク</sup>:「事<sup>フルニ</sup>{{レ}}<sup>ニ</sup><sup>スレバ</sup>、斯<sup>ニ</sup><sup>メラレ</sup>{{置き字|}};朋友<sup>ニ</sup><sup>スレバ</sup>、斯<sup>ニ</sup><sup>ンゼラル</sup>{{置き字|}}。」
: 子游曰く:「君に事ふるに数(しばしば)すれば、斯(ここ)に辱められ;朋友に数すれば、斯に疏んぜらる。」
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2015年7月13日 (月) 10:03時点における版

四之一

子曰:「里ルヲシト。擇ビテンバ、焉ンゾナルコトヲ?」

子曰く:「仁に里(を)るを美(よ)しと為す。択びて仁に処(を)らずんば、焉んぞ知なることを得ん?」
四之二

子曰:「不仁者、不カラシク、不カラ。仁者ンジ、知者トス。」

子曰く:「不仁者は、以て久しく約に処るべからず、以て長く楽に処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利とす。」
四之三

子曰:「惟仁者ノミ、能。」

子曰く:「惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む。」
四之四

子曰:「苟シクモセバ、無シキコト也。」

子曰く:「苟しくも仁に志せば、悪しきこと無きなり。」
四之五

子曰:「富、是人之所スル也;不、不也。貧シキトシキ、是人之所也;不、不也。君子去リテ、惡クニカサン?君子フル之間フコト。造次ニモイテシ、顚沛ニモイテス。」

子曰く:「富と貴きとは、是れ人の欲する所なり;其の道を以て之を得ざれば、処らざるなり。貧しきと賎しきとは、是れ人の悪む所なり;其の道を以て之を得ざれば、去らざるなり。君子 仁を去りて、悪(いづ)くにか名を成さん?君子は食を終ふるの間も仁に違(たが)ふこと無し。造次にも必ず是(ここ)に於いてし、顛沛にも必ず是に於いてす。」
四之六

子曰:「我未者・惡不仁。好、無フルコト;惡不仁、其、不使不仁者ヲシテ。有ラン一日ヰルコト矣乎?我未見力。蓋ラン、我未也。」

子曰く:「我未だ仁を好む者・不仁を悪む者を見ず。仁を好む者は、以て之を尚(くは)ふること無し;不仁を悪む者は、其れ仁を為す、不仁者をして其の身に加へしめず。能く一日も其の力を仁に用ゐること有らんか?我未だ力の足らざる者を見ず。蓋し之有らん、我未だ之を見ざるなり。」
四之七

子曰:「人之過也、各イテス。觀チヲ、斯。」

子曰く:「人の過つや、各々其の党に於いてす。過ちを観て、斯(ここ)に仁を知る。」
四之八

子曰:「朝カバ、夕ストモ可矣。」

子曰く:「朝(あした)に道を聞かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。」
四之九

子曰:「士志シテヅル惡衣惡食者、未ルニ也。」

子曰く:「士 道に志して、悪衣悪食を恥づる者は、未だ与に議(はか)るに足らざるなり。」
四之十

子曰:「君子之於ケル天下也、無、無、義比。」

子曰く:「君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。義に之れ与に比(した)しむ。」
四之十一

子曰:「君子、小人;君子、小人。」

子曰く:「君子は徳を懐(おも)ひ、小人は土を懐ふ。君子は刑を懐ひ、小人は恵を懐ふ。」
四之十二

子曰:「放リテヘバ、多。」

子曰く:「利に放(よ)りて行へば、怨み多し。」
四之十三

子曰:「能禮讓メン乎、何ラン?不ンバ禮讓、如何?」

子曰く:「能く礼譲を以て国を為(をさ)めんか、何か有らん?礼譲を以て国を為むること能はずんば、礼を如何?」
四之十四

子曰:「不キコトヲ位、患-以。不キヲルコト、求スヲキコトヲラル。」

子曰く:「位無きことを患へず、立つ所以(ゆゑん)を患ふ。己を知ること莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」
四之十五

子曰:「參乎、吾一以。」曾子曰:「唯。」子出。門人問曰:「何ヒゾ也?」曾子曰:「夫子之道、忠恕而已矣。」

子曰く:「参や、吾が道は一(いつ)以て之を貫く。」曽子曰く:「唯。」子出づ。門人問ひて曰く:「何の謂ひぞや?」曽子曰く:「夫子の道は、忠恕のみ。」
四之十六

子曰:「君子、小人。」

子曰く:「君子は義に喩り、小人は利に喩る。」
四之十七

子曰:「見テハ賢思シカランコトヲ焉、見テハ不賢ミル也。」

子曰く:「賢を見ては斉しからんことを思ひ、不賢を見ては内に自ら省みるなり。」
四之十八

子曰:「事フルニハ父母、見テハ、又シテ、勞シテ。」

子曰く:「父母に事ふるには幾(やうや)く諌め、志の従はざるを見ては、又た敬して違はず、労して怨みず。」
四之十九

子曰:「父母在マセバ、不;遊ブコト方。」

子曰く:「父母在ませば、遠く遊ばず;遊ぶこと必ず方有り。」
四之二十

子曰:「三年無キヲムルコト父之道、可。」

子曰く:「三年父の道を改むること無きを、孝と謂ふべし。」
四之二一

子曰:「父母之年、不カラ也。一喜、一。」

子曰く:「父母の年は、知らざるべからざるなり。一は則ち以て喜び、一は則ち以て懼(おそ)る。」
四之二二

子曰:「古者言之ダサ、恥ヂテナリ躬之不也。」

子曰く:「古者 言 之を出ださざるは、躬(み)の逮ばざるを恥ぢてなり。」
四之二三

子曰:「以スル、鮮ナシ。」

子曰く:「約を以て之を失する者は、鮮(すく)なし。」
四之二四

子曰:「君子ニシテナラント。」

子曰く:「君子は言に訥(とつ)にして行に敏ならんと欲す。」
四之二五

子曰:「德ナラ、必鄰。」

子曰く:「徳は孤ならず。必ず隣有り」と。
四之二六

子游曰:「事フルニスレバ、斯メラレ;朋友スレバ、斯ンゼラル。」

子游曰く:「君に事ふるに数(しばしば)すれば、斯(ここ)に辱められ;朋友に数すれば、斯に疏んぜらる。」