「論語 (Wikisource)/里仁第四」の版間の差分

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<div id="四之十一" style="background: #d9e3f1">'''四之十一'''</div>
<div id="四之十一" style="background: #d9e3f1">'''四之十一'''</div>
子曰:「君子懷德、小人懷土;君子懷刑、小人懷惠。」
子曰<sup>ク</sup>:「君子<sup>ハ</sup><sup>ヒ</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup>、小人<sup>ハ</sup><sup>フ</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup>;君子<sup>ハ</sup><sup>ヒ</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup>、小人<sup>ハ</sup><sup>フ</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup>。」
: 子曰く:「君子は徳を懐(おも)ひ、小人は土を懐ふ。君子は刑を懐ひ、小人は恵を懐ふ。」


<div id="四之十二" style="background: #d9e3f1">'''四之十二'''</div>
<div id="四之十二" style="background: #d9e3f1">'''四之十二'''</div>
子曰:「放於利而行、多怨。」
子曰<sup>ク</sup>:「放<sup>リテ</sup>{{二}}{{置き字|}}<sup>ニ</sup>{{一}}{{置き字|}}<sup>ヘバ</sup>、多<sup>シ</sup>{{レ}}<sup>ミ</sup>。」
: 子曰く:「利に放(よ)りて行へば、怨み多し。」


<div id="四之十三" style="background: #d9e3f1">'''四之十三'''</div>
<div id="四之十三" style="background: #d9e3f1">'''四之十三'''</div>
子曰:「能以禮讓爲國乎、何有?不能以禮讓爲國、如禮何?」
子曰<sup>ク</sup>:「能<sup>ク</sup><sup>テ</sup>{{二}}禮讓<sup>ヲ</sup>{{一}}<sup>メン</sup>{{レ}}<sup>ヲ</sup>乎、何<sup>カ</sup><sup>ラン</sup>?不<sup>ンバ</sup>{{下}}<sup>ク</sup><sup>テ</sup>{{二}}禮讓<sup>ヲ</sup>{{一}}<sup>メ</sup>{{上}}{{レ}}<sup>ヲ</sup>、如{{レ}}<sup>ヲ</sup>何?」
: 子曰く:「能く礼譲を以て国を為(をさ)めんか、何か有らん?礼譲を以て国を為むること能はずんば、礼を如何?」


<div id="四之十四" style="background: #d9e3f1">'''四之十四'''</div>
<div id="四之十四" style="background: #d9e3f1">'''四之十四'''</div>
子曰<sup>ク</sup>:「不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}無<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}位、患<sup>フ</sup>{{レ}}所{{二}}-以<sup>ヲ</sup>立<sup>ツ</sup>{{一}}。不{{レ}}患<sup>ヘ</sup>{{レ}}莫<sup>キヲ</sup>{{二}}己<sup>ヲ</sup>知<sup>ルコト</sup>{{一}}、求<sup>ム</sup>{{レ}}爲<sup>スヲ</sup>{{レ}}可<sup>キコトヲ</sup>{{レ}}知<sup>ラル</sup>{{置き字|也}}。」
子曰:「不患無位、患所以立。不患莫己知、求爲可知也。」
: 子曰く:「位無きことを患へず、立つ所以(ゆゑん)を患ふ。己を知ること莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」


<div id="四之十五" style="background: #d9e3f1">'''四之十五'''</div>
<div id="四之十五" style="background: #d9e3f1">'''四之十五'''</div>

2015年7月10日 (金) 11:20時点における版

四之一

子曰:「里ルヲシト。擇ビテンバ、焉ンゾナルコトヲ?」

子曰く:「仁に里(を)るを美(よ)しと為す。択びて仁に処(を)らずんば、焉んぞ知なることを得ん?」
四之二

子曰:「不仁者、不カラシク、不カラ。仁者ンジ、知者トス。」

子曰く:「不仁者は、以て久しく約に処るべからず、以て長く楽に処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利とす。」
四之三

子曰:「惟仁者ノミ、能。」

子曰く:「惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む。」
四之四

子曰:「苟シクモセバ、無シキコト也。」

子曰く:「苟しくも仁に志せば、悪しきこと無きなり。」
四之五

子曰:「富、是人之所スル也;不、不也。貧シキトシキ、是人之所也;不、不也。君子去リテ、惡クニカサン?君子フル之間フコト。造次ニモイテシ、顚沛ニモイテス。」

子曰く:「富と貴きとは、是れ人の欲する所なり;其の道を以て之を得ざれば、処らざるなり。貧しきと賎しきとは、是れ人の悪む所なり;其の道を以て之を得ざれば、去らざるなり。君子 仁を去りて、悪(いづ)くにか名を成さん?君子は食を終ふるの間も仁に違(たが)ふこと無し。造次にも必ず是(ここ)に於いてし、顛沛にも必ず是に於いてす。」
四之六

子曰:「我未者・惡不仁。好、無フルコト;惡不仁、其、不使不仁者ヲシテ。有ラン一日ヰルコト矣乎?我未見力。蓋ラン、我未也。」

子曰く:「我未だ仁を好む者・不仁を悪む者を見ず。仁を好む者は、以て之を尚(くは)ふること無し;不仁を悪む者は、其れ仁を為す、不仁者をして其の身に加へしめず。能く一日も其の力を仁に用ゐること有らんか?我未だ力の足らざる者を見ず。蓋し之有らん、我未だ之を見ざるなり。」
四之七

子曰:「人之過也、各イテス。觀チヲ、斯。」

子曰く:「人の過つや、各々其の党に於いてす。過ちを観て、斯(ここ)に仁を知る。」
四之八

子曰:「朝カバ、夕ストモ可矣。」

子曰く:「朝(あした)に道を聞かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。」
四之九

子曰:「士志シテヅル惡衣惡食者、未ルニ也。」

子曰く:「士 道に志して、悪衣悪食を恥づる者は、未だ与に議(はか)るに足らざるなり。」
四之十

子曰:「君子之於ケル天下也、無、無、義比。」

子曰く:「君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。義に之れ与に比(した)しむ。」
四之十一

子曰:「君子、小人;君子、小人。」

子曰く:「君子は徳を懐(おも)ひ、小人は土を懐ふ。君子は刑を懐ひ、小人は恵を懐ふ。」
四之十二

子曰:「放リテヘバ、多。」

子曰く:「利に放(よ)りて行へば、怨み多し。」
四之十三

子曰:「能禮讓メン乎、何ラン?不ンバ禮讓、如何?」

子曰く:「能く礼譲を以て国を為(をさ)めんか、何か有らん?礼譲を以て国を為むること能はずんば、礼を如何?」
四之十四

子曰:「不キコトヲ位、患-以。不キヲルコト、求スヲキコトヲラル。」

子曰く:「位無きことを患へず、立つ所以(ゆゑん)を患ふ。己を知ること莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」
四之十五

子曰:「參乎!吾道一以貫之」。曾子曰:「唯。」子出、門人問曰:「何謂也?」曾子曰:「夫子之道、忠恕而已矣!」

四之十六

子曰:「君子喩於義、小人喩於利。」

四之十七

子曰:「見賢思齊焉、見不賢而内自省也。」

四之十八

子曰:「事父母幾諫;見志不從、又敬而不違、勞而不怨。」

四之十九

子曰:「父母在、不遠遊;遊必有方。」

四之二十

子曰:「三年無改於父之道、可謂孝矣。」

四之二一

子曰:「父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。」

四之二二

子曰:「古者言之不出、恥躬之不逮也。」

四之二三

子曰:「以約失之者、鮮矣。」

四之二四

子曰:「君子欲訥於言而敏於行。」

四之二五

子曰:「德不孤、必有鄰。」

四之二六

子游曰:「事君數、斯辱矣。朋友數、斯疏矣。」