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第七章

とき司祭長しさいちやうへり、はたしてくのごときか。 かれへり、兄弟けいていおよ諸父しょふよ、これけ、光榮くわうえいかみアウラアムに、そのいまだハルランにうつらざるさきに、メソポタミヤにあらはれて、 かれへり、なんぢで、なんぢ親族しんぞくおよなんぢちゝいへはなれて、なんぢしめさんとするけ。 其時そのときかれはハルデヤのよりでゝ、ハルランにりたり、其父そのちゝせしのちかみかれ彼處かしこより、なんぢいまめる、うつせり。 しかるにこゝにはあしつるばかりの嗣業しげふだにかれあたへざりき、たゞかれに、いまあらざりしときげふとして、かれおよかれすゑあたへんことをやくせり。 かみへり、かれすゑ移住民いぢゅうみんり、彼處かしこにはこれ奴隷どれいし、これくるしめて、四百年しひゃくねんん。 かみまたへり、彼等かれら奴隷どれいとせんたみは、われこれ審判しんぱんせん、厥後そののち彼等かれらでゝ、われところ奉事ほうじせんと。 またかれ割禮かつれいやくあたへたり。其後そののちアウラアムはイサアクをみ、第八日だいはちじつおいこれ割禮かつれいおこなヘり、イサアクはイアコフをみ、イアコフは十二じふに族祖ぞくそめり。 族祖ぞくそはイオシフをねたみて、これをエギペトにれり、しかれどもかみかれともりて、 一〇かれそのことごとくの患難くわんなんよりすくひ、かれにエギペトのわうファラオンのまへ恩寵おんちょう智慧ちゑとをあたへたり、わうかれ