衣にして彼等の前に立ちて、
一一曰へり、ガリレヤの人よ、何ぞ天を仰ぎて立てる、爾等より天に升りし此のイイススは、爾等が其天に升るを見し如く、是くの如く復來らん。
一二其時彼等は橄欖山と名づくる山よりイ工ルサリムに歸れり、此の山はイエルサリムに近くして、安息日に行く程なり。
一三既に來りて、樓に登れり、彼處に留れる者は、ペトル及びイアコフ、イオアン及びアンドレイ、フィリップ及びフォマ、ワルフォロメイ及びマトフェイ、アルフェイの子イアコフ及びシモン・ジロト、及びイアコフの兄弟イウダなり。
一四彼等皆心を一にして、婦等とイイススの母マリヤと、彼の兄弟と偕に、祈禱祈願を務めたり。
一五彼の日に於て、ペトルは、門徒(共に集れる者約百二十人)の中に立ちて曰へり、
一六兄弟よ、聖神がダワィドの口を以て、イイススを執へし者の導者と爲りたるイウダを指して、預言せし書は應ふべかりしなり。
一七彼は我等の列に加へられて、此の職の鬮を受けたり。
一八然れども不義の價を以て田を買ひ、身落ちし時、腹裂けて其膓皆流れたり。
一九此れ凡そイエルサリムに居る者の知る所と爲りて、此の田を彼等の方言に「アケルダマ」、即血の田と稱ふるに至れり。
二〇蓋聖詠の書に録せるあり、云く、彼