司祭諸長及びファリセイ等に返りたれば、彼等之に謂へり、爾等何ぞ彼を曳き來らざる。四六下吏答へて曰へり、人未だ嘗て斯の人の如く言ひしことあらず。四七ファリセイ等は彼等に答へて曰へり、豈爾等も惑はされしか。四八有司或はファリセイ等の中に彼を信ぜし者あるか。四九惟此の民、律法を識らざる者は、詛はるるなり。五〇夜イイススに來りしニコディム、彼等の中の一人なる者は、彼等に謂ふ、五一豈我が律法は、未だ人の訴を聴かず、其行ふ所を知らざる先に、人を罪するか。五二彼等答へて曰へり、爾も亦ガリレヤよりするか、尋ねて見よ、預言者はガリレヤより起るなし。五三是に於て各其家に歸れり。
第八章
一イイスス
橄欖山に
往けり。
二朝早く
復殿に
來れるに、
民皆彼に
就き、
彼坐して
之を
教へたり。
三爰に
學士等及びファリセイ
等は
淫に
於て
執へられたる
婦を
彼に
曳き
來り、
之を
中に
立てて、
四彼に
謂ふ、
師よ、
此の
婦は
今淫に
於て
執へられたり。
五モイセイは
律法に、
我等に
是くの
若き
者を
石を
以て
撃ち
殺すを
命じたり、
爾は
何を
言はんか。
六彼等が
之を
言ひしは、イイススを
試みて、
彼を
訴ふる
由を
得ん
爲なり。イイスス
顧み