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しょうよりおほいなるものあり、けだしちゝわれあたへてさしむるわざおこなところわざは、われために、ちゝわれつかはしゝことをしょうす。三七かつわれつかはしゝちゝみづかわれためしょうせり。たゞなんぢいまかつ其聲そのこゑかず、其形そのかたちざりき。三八かつ其言そのことばなんぢうちそんせず、けだしかれつかはしゝものは、なんぢこれしんぜざるなり。三九聖書せいしょさぐれ、けだしなんぢこれりて永遠えいゑん生命いのちんとおもふ、われことしょうするなり。四〇しかれどもなんぢ生命いのちためわれくをほつせず。四一われえいひとよりけず。四二たゞわれなんぢる、なんぢうちにはかみけるあいなし。四三われちゝりてきたりしに、なんぢわれけず、他人たにんおのれりてきたらば、なんぢこれけん。四四なんぢたがひえいあひけ、獨一どくいつかみよりするえいもとめずして、あにしんずるをんや。四五われなんぢちゝまへうつたへんとおもなかれ、なんぢうつたふるものにモイセイあり、なんぢたのところものなり。四六けだしなんぢしモイセイをしんぜば、われをもしんぜん、かれわれことしるしたればなり。四七なんぢかれしょしんぜずば、いづくんわれことばしんぜん。


第六章

厥後そののちイイスス ガリレヤのうみすなはちティワェリアダのうみきしわたりしに、おほくのたみかれしたがへり、かれ病者びやうしゃおこなひし奇蹟きせきたればなり。イイススやまのぼりて、