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ますますふるひてへり、かれたみみだし、ぜんイウデヤにをしへて、ガリレヤよりはじめ、ところいたれり。

ピラトはガリレヤときて、ひとはガリレヤじんなるかとひ、

すでにしてそのイロドのけんぞくするをりて、かれ當時そのときおなじくイエルサリムにりしイロドにつかはせり。

イロド イイススをて、はなはだよろこべり、けだしひさしくかれんとほっせり、かれことおほき、かつかれりておこなはるるきうちょうことのぞみみたればなり。

ゆゑおほくのことばもっかれひたれども、かれなにをもこたへざりき。

一〇 さいしょちゃうがくちて、かれうったふることはなはだせつなり。

一一 しかれどもイロドはそのそつともに、かれあなどり、かつ嘲弄てうろうして、かれあざやかなるころもせて、またかれをピラトにつかはせり。

一二 おいて、ピラトおよびイロドたがひしたしくなれり、けだしさきにはあひあだたりき。

一三 ピラトはさいしょちゃう有司つかさおよたみあつめて、

一四 かれへり、なんぢひともって、たみまどはすものして、われいたれり、よ、われなんぢうったふるところもっなんぢまへしらべて、ひといつつみあるをざりき。

一五 イロドもまたしかり、けだしわれこれかれつかはしたれども、そのうちいつあたたることざりき。

一六 ゆゑわれむちうちて、これゆるさん。

一七 けだし節期まつりためひとりめしうどかれゆるすべきことありき。

一八