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たくして、はうきてひさしくたり。

一〇 およびて、かれぼくゑんていつかはして、かれだうあたへしめんとせしに、ゑんていこれをうちて、むなしくかへらしめたり。

一一 またぼくつかはししに、かれこれをもうち、はずかしめて、むなしくかへらしめたり。

一二 まただいみつものつかはししに、これをもきずつけて、いだせり。

一三 そのときだうゑんしゅへり、われなにさんか、あいつかはさん、あるひかれぢんと。

一四 しかれどもゑんていかれて、あひしてへり、嗣子よつぎなり、きてかれころさん、そのげふわれものとならんためなり。

一五 すなはちかれだうゑんそといだしてころせり。しからばだうゑんしゅかれなにさんか。

一六 かれきたりて、そのゑんていほろぼし、だうゑんものたくせん。これきしものへり、ねがはくはらざらん。

一七 しかるにイイススかれそそぎてへり、して、こうてたるいしをくぐうしゅせきれりと、ふはなんぞや。

一八 およいしうへたふるるものやぶられ、いしそのうへつるものくだかれん。

一九 ときさいしょちゃうがくとはかれかんとはかりたれども、たみおそれたり、そのかれして、たとへかたりしをさとりたればなり。

二〇 すなはちかれうかがひて、しゃまねをなせるかんじゃつかはして、ことばりてかれあみせんとほっせり、かれ有司いうし