る管理者を誉めたり、其爲しし事の巧なるが故なり、蓋此の世の諸子は、其族類に於て、光の諸子に較ぶれば更に巧なり。
九 我も爾等に語ぐ、不義の財を以て、己の爲に友を求めよ、爾等の匱からん時、彼等が爾等を永遠の宅に接けん爲なり。
一〇 少き事に於て忠なる者は、多き事に於ても忠なり、少き事に於て不義なる者は、多き事に於ても不義なり。
一一 故に爾等若し不義の財に於て忠ならずば、誰か爾等に真の財を託せん。
一二 若し他に屬する者に忠ならずば、誰か爾等に屬する者を爾等に與へん。
一三 僕は二人の主に事ふる能はず、蓋或は此を惡み、彼を愛し、或は此を重んじて、彼を軽んぜん。爾等は神と財とに兼ね事ふる能はず。
一四 利を好むファリセイ等も悉く之を聞き、而して彼を哂へり。
一五 彼は之に謂へり、爾等人々の前に己を義と爲す、然れども神は爾等の心を知れり、蓋人々の中に高しとする事は、神の前に惡むべきなり。
一六 律法と預言者とはイオアンに至りて止れり、其時より神の國は福音せられ、人々力を用ゐて之に進む。
一七 然れども天地の廃するは、律法の一画の闕くるに較ぶれば、更に易し。
一八 凡そ
其妻を
出して、
他に
娶る
者は、
姦淫を
行ふなり、
夫に
出されたる
婦を
娶る
者も、
亦姦淫を
行ふな