Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/205

提供:Wikisource
このページはまだ校正されていません


豆莢まめがらもって、そのはらたさんとほっしたれども、かれあたふるものなかりき。

一七 つひみづかかへりみてへり、ちちには幾何いくばくかのやとひびとかてあまれるあるに、われゑてほろぶ。

一八 ちて、ちちきて、これはん、ちちよ、われてんおよなんぢまへつみたり、

一九 すでなんぢとなへらるるにへず、われなんぢやとひびとひとりごとせと。

二〇 すなはちちて、そのちちけり。なほとほりしときそのちちかれあはれみ、はしすすみて、そのくびいだきて、かれ接吻せっぷんせり。

二一 これへり、ちちよ、われてんおよなんぢまへつみたり、すでなんぢとなへらるるにへず。

二二 しかれどもちちそのしょぼくへり、もっとうるはしきころもいだして、かれせよ、ゆびそのに、くつそのあしほどこせ。

二三 かつえたるこうしきて、これほふれ、われくらたのしまん。

二四 けだししてまたき、うしはれてまたられたり。ここおいかれたのしめり。

二五 たまたまそのちゃうりしが、かへりて、いへちかづけるときがくまひとをきたれば、

二六 ひとりぼくびて、なにごとぞとひしに、

二七 かれへり、なんぢおとうときたりしなり、なんぢちちは、そのつつがなくしてかれたるにりて、えたるこうしほふりたり。

二八 ちゃういかりて、るをほっせざりき。そのちちでて、かれすすめしに、

二九 かれちちこたへてへり、よ、われねんなんぢつかへて、いまかつなんぢめい