の爲に啓け、彼爾等に答へて曰はん、我爾が奚れよりするを識らず。
二六 其時爾等曰はん、我爾の前に食飮し、爾亦我等の衢に敎へたり。
二七 然れども彼曰はん、我爾等に語ぐ、我爾等が奚れよりするを識らず、凡そ不義を行ふ者は我より離れよと。
二八 時に爾等アウラアム、イサアク、イアコフ及び諸預言者が神の國に在り、己が外に逐はるるを見て、彼處に哭き切歯せん。
二九 東より、西より、北より、南より、人來りて、神の國に席坐せん。
三〇 視よ、後なる者の先となり、先なる者の後となることあらん。
三一 當日或ファリセイ等就きて、彼に謂へり、出でて此を離れよ、蓋イロド爾を殺さんと欲す。
三二 彼は之に謂へり、往きて、彼の狐に告げよ、視よ、我今日及び明日魔鬼を逐ひ出し、医を施し、第三日に終らん。
三三 然れども今日明日及び次の日に我行くべし、蓋諸預言者のイエルサリムの外に亡ぶるは有らざるなり。
三四 イエルサリムよ、イエルサリムよ、預言者を殺し、爾に遣されし者を石にて撃つ者よ、我幾次か、母鶏が其雛を翼の下に集むる如く、爾の諸子を集めんことを欲したれども、爾等は欲せざりき。
三五 視よ、
爾等の
家は
虚しくして
爾等に
遺さる、
我爾等に
語ぐ、
今より
後、
主の
名に
因りて
來る
者は
祝福せらると
云ふ