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りしときおほくのたみかれむかへたり。

三八よ、たみうち一人ひとりびてへり、よ、なんぢもとむ、かへりみよ、ひとりなり。

三九あくかれとらふれば、かれたちまちさけび、かれ拘攣ひきつけさせ、あわかしめ、かれそこなひて、やうやはなる。

四〇われなんぢもんこれいださんことをもとめたれども、かれあたはざりき。

四一イイススこたへてへり、ああしんなきもとれるや、われ何時いつまでかなんぢともにし、なんぢしのばん、なんぢここたづさきたれ。

四二かれきたときかれたふして、拘攣ひきつけさせたり、イイススいましめ、いやして、そのちちあたへたり。

四三しゅうみなかみおほいちからとせり。しゅうおよそイイススのおこなひしこととするときかれそのもんへり、

四四なんぢことばおのれみみをさめよ、ひと人々ひとびとわたされん。

四五しかれどもかれことばさとらざりき、かれためおほはれて、そのこれたっせざるをいたせり、しかうしてことばかれふことをおそれたり。

四六ときかれおもひれり、かれうちたれおほいなると。

四七イイススそのこころおもひて、をさなり、これおのれかたはらてて、

四八かれへり、りてをさなけんものは、われくるなり、われけんものわれつかはししものくるなり、けだしなんぢしゅううちもっとちひさものは、おほいなるものなり。

四九イオアンこたへて