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しんじてすくはれざらんためなり。

一三いしうへものは、ときよろこびてことばくれども、おのれなくしてしばらしんじ、誘惑いざなひときそむく。

一四いばらうちちしものは、きてり、しかうしてせいおもんぱかり貨財たから宴樂たのしみとにおほはれて、むすばず。

一五沃壌よきちちしものは、ことばきて、清潔せいけつりゃうぜんなるこころこれまもり、忍耐にんたいしてむすぶ。(これひてべり、みみありてくをものくべし。)

一六ともしびともし、しかうしてうつはもっこれおほひ、あるひとこしたものあらず、すなはちとうだいうへく、ものひかりためなり。

一七けだしかくれてあらはれざるものなく、かくしてられず、かつあらはならざるものなし。

一八ゆゑなんぢくことの如何いかんつつしめ、けだしてるものこれあたへられ、たざるものは、そのてるとおもものも、これよりうばはれん。

一九ときかれははおよきゃうだいかれきたりしに、ぐんしゅうためちかづくをざりき。

二〇あるひかれげてへり、なんぢははおよなんぢきゃうだいそとちて、なんぢんとほっす。

二一かれこれこたへてへり、ははおよきゃうだいとは、かみことばきておこなものここなり。

二二あるかれもんともふねのぼりて、かれへり、われみづうみきしわたるべし、すなはちけり。

二三ときかれねたり。颶風はやてみづうみおろし、みづふね滿たんとして、あやうきことはなはだし。

二四もんきてかれまし