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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/171
めて
曰へり、
爾此の
人の
爲に
此を
爲すは
宜しきなり、
五蓋彼は
我が
民を
愛し、
我等の
爲に
会堂を
建てたり。
六イイスス
彼等と
偕に
往きて、
既に
其家に
遠からざる
時、
百夫長、
友を
遣して、
彼に
謂へり、
主よ、
労する
勿れ、
蓋爾が
我の
舎に
入るは
當らず。
七故に
我亦己を
以て
爾に
就くに
堪へずとせり、
乃一言を
出せ、
然らば
我が
僕愈えん。
八蓋我人の
權に
屬すれども、
我が
下に
兵卒ありて、
我此に
往けと
云へば
往き、
彼に
來れと
云へば
來り、
我が
僕に
是を
行へと
云へば
行ふ。
九イイスス
之を
聞きて、
彼を
奇として、
顧みて、
従へる
民に
謂へり、
我爾等に
語ぐ、イズライリの
中にも
我是くの
如き
信を
見ざりき。
一〇遣されし
者家に
歸りて
病める
僕の
已に
愈されしを
見たり。
一一其後イイスス ナインと
名づくる
邑に
往けるに、
其門徒の
多人及び
衆くの
民は
彼と
偕に
行けり。
一二邑の
門に
近づきし
時、
彼處に
死者の
舁き
出さるるあり、
母の
独の
子にして、
其母は
嫠なり、
邑の
民多く
彼と
偕にせり。
一三主彼を
見て、
憫みて、
彼に
謂へり、
哭く
勿れ。
一四乃近づきて、ひつぎに
触れたれば、
舁く
者止れり、
彼曰へり、
少者よ、
爾に
謂ふ、
起きよ。
一五死者起きて
坐し、
且言へり、イイスス
之を
其母に
與へたり。
一六衆皆懼れて、
神を
讃栄して
曰へり、
大なる
預言