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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/153
の
爲に
居る
所なかりし
故なり。
八此の
地に
牧者あり、
夜間野に
於て
其羊の
群を
守れり。
九視よ、
主の
天使彼等の
前に
立ち、
主の
光栄彼等を
環り
照せり、
彼等大に
懼れたり。
一〇天使彼等に
謂へり、
懼るる
勿れ、
蓋視よ、
我爾等に
大なる
喜、
萬民に
及ばんとする
者を
福音す、
一一今日爾等の
爲にダワィドの
邑に
於て、
救主即主ハリストス
生れたり。
一二爾等襁褓に
裏まれたる
嬰兒の
槽に
臥せるを
見ん、
是れ
其徴なり。
一三倐天使と
偕に
衆くの
天軍あり、
神を
讃美して
曰へり、
一四至高きには
光栄神に
歸し、
地には
平安降り、
人には
恵臨めり。
一五天使等が
彼等を
離れて
天に
升りし
時、
牧者互に
言へり、ワィフレエムに
往きて、
彼處に
成りし
事、
主が
我等に
示しし
所を
見ん。
一六乃急ぎ
來りて、マリヤとイオシフ
及び
槽に
臥せる
嬰兒を
見たり。
一七既に
見て、
此の
兒に
関して
彼等に
告げられし
事を
語れり。
一八聞きし
者皆牧者が
語りし
事を
奇とせり。
一九惟マリヤは
此等の
言を
悉く
其心に
藏めて、
之を
守れり。
二〇牧者は、
凡そ
彼等に
告げられし
如く、
聞きし
事見し
事の
爲に、
神を
讃栄讃美して
返れり。
二一八日滿ちて、
嬰兒に
割禮を
行ふべき
時至りたれば、
其名をイイススと
名づけたり、
即其未だ
孕まれざる
先に
天使の
名づけ