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とおよみになり、民草の苦しみを救ふやう、國々の大名をおさとしになりました。
幕府が、とかく目先のことばかり考へて、その本分を忘れ、勝手なふるまひをしがちであるにかかはらず、いつもかうした御惠みをたまはつてゐることは、まことにおそれ多いきはみであります。
二 名藩主
諸大名の中には、朝廷の深い御惠みのもとに、「國のつかさ」であることに目ざめて、それぞれ領內の民をいたはり、政治にはげむものが、少くありませんでした。いつぱんに、大名が自分の領地を治める仕組みを、藩政といひます。