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Page:Textbook of Japanese History for Elementary School on 1943 vol 2.pdf/61

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府のわがままをお戒めになるとともに、つねに民草をおいつくしみになり、また、學問をおはげましになつて、わが國の正しい姿を明らかにするやうになさいました。

後陽成天皇は、朝廷の御儀式にくはしくいらせられ、日本書紀の神代の卷を印刷して、世におひろめになりました。後水尾天皇も、和歌を始め國史・國文・制度などを、深く御硏究になりました。かうして御二代の間に、學問の盛んになる基をお築きになりました。

更に第百十代御光明天皇は、御幼少の時から、日課をきめて學問におはげみになり、御年十一歲で御位をおつぎになりました。つねに公家の氣風をおひきしめになり、また、幕府のわがままをお戒めになりました。

御父後水尾上皇が、御病氣におかかりになつた時のことであり