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Page:Textbook of Japanese History for Elementary School on 1943 vol 2.pdf/49

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大名松倉重政がフィリピン征伐を計畫した話があります。

八幡船のまいた種が、今こそ花を開いて、國民の海外發展心は、とどまるところを知らない有樣となりました。ところが、このみごとな花も、幕府が國内の太平をたもつために、やがて國を鎖すに及んで、惜しくも散つてしまつたのであります。

三 鎖國

ヨーロッパ人が日本へ來て、天主敎をひろめたのは、國民の氣のゆるみに乘じて、わが國を從へようとするためでありました。國民は、かうした下心があることを少しも知らず、信徒の中には、むやみに新しがつて、社や寺をこはし、先祖の位牌を川に流すなど、わが國