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他の費用をかけさせ、幕府にそむく餘裕を與へない仕組みにもなるのです。この制度は、秀忠の子家光の代になつて、すつかり整ひました。

德川家康 秀忠 家光 家綱
(尾張家)義直 (保科)正之 綱重 家宣 家繼
(紀伊家)賴宣 和子 綱吉
(水戸家)賴房

朝廷では、家康をまつつた日光の社に、東照宮といふ宮號をお授けになりましたが、この社は、秀忠・家光の二代にわたつて造營したものです。かの有名な日暮しの門の完成したのは、後水尾天皇の寬永元年で、家光が將軍に任じられたあくる年のことでした。幕府が開かれてから、もう二十年以上たちましたし、かつて家康