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挾㆑楓松竹留㆑秋見 聆㆑(於ィ)雨芭蕉入㆑夜鳴 尾上峰宇廊下海 登臨終日隔㆓人情㆒
池のほとりに一木の楓手ありいにしへ爲相卿
いかにして此一もと
とよみ給ひしより此木時雨にも染ぬとて「
世々にふるその言のはのしくれより染ぬそ色ハふかきもみちば
二日
まふてつる昔を今に思ひ伊豆の三島も同し神垣の內
法身妙應本無方 三島不㆑阻一封疆 山色涵㆑波顯㆓埀跡㆒ 朝陽出㆑海是和光
社のまへハ、島をつき出して辨才天を勸請し、島へハ第一第二の橋あり、島のめくり、古木浦風になひき、よる波木末をあらふ、一根淸淨なる時、六根ともに淸し、我人のかうへに神やとらさらめや、賴もしうそ覺る、
波風も心もなきぬ大海をさなから神の廣前に見て
宿のあるし舟もよひして、自艫をゝして汀を出るに、秋も過行、野島こゝなれは、