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紫野澤庵和尙鎌倉之記
宮柱ふとしき立て、萬代に今そ榮えん、鎌倉の里と聞えしハ、昔年三浦一黨、賴朝に思ひ付申て、北條より此里へ迎入奉りてより、威光めてたうして、天下を掌のうちに治め玉ひけるとかや、鳩の峰遠く鶴か岡に移ります、神かきも宮柱いやましに立添◦(國ィ)萬代の祝ひ(歌ィ)成べし、本より神と佛ハ水波の隔、一體異名なれハ、本地をあらはせハ西方の化主、日の本に跡をたれ玉ふ、神佛
紫野澤庵和尙鎌倉之記
宮柱ふとしき立て、萬代に今そ榮えん、鎌倉の里と聞えしハ、昔年三浦一黨、賴朝に思ひ付申て、北條より此里へ迎入奉りてより、威光めてたうして、天下を掌のうちに治め玉ひけるとかや、鳩の峰遠く鶴か岡に移ります、神かきも宮柱いやましに立添◦(國ィ)萬代の祝ひ(歌ィ)成べし、本より神と佛ハ水波の隔、一體異名なれハ、本地をあらはせハ西方の化主、日の本に跡をたれ玉ふ、神佛