と書く.
最一般なる場合に於ても,與へられたる方程式の左邊を順次變形して遂に (a''') の如く只一個の未知數のみを含める形となすことを得ること明白なり.何とならば,(a),(a'),(a'')…等の左邊は其生成上漸次小なる整の係數を得べく,又上に述べたる變形の方法は (a),(a')…等が少なくとも二個の未知數を含める間は必ず繼續することを得べけれはなり.
最後に得たる唯一個の未知數の係數は卽ち與へられたる方程式の左邊の係數の最大公約數なること,容易に悟り得べき所なり.上の例につきて , , の最大公約數 に達する演算を再び記さば次の如し.