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整除に關する整數の性質

の倍數なるにあらずば整數の解答を有することを得ず. の倍數にして,例えば なるとき,(1) の解答とせば

(3) の一個の解答にして,其一般の解答は

(4)

なり. に相當の値を與へて の中一方が 又は より小なる正數なる如き唯一組の解答を得.例へば より小なる正の整數となさんと欲せば, にて除して最小の正剩餘を求むべし.

なりとせば, となして得たる の値を となし,こゝに一組の解答 を得.但此場合に於て より小なる正數となすことを得たりと雖前の如く同時に を絕對的に よりも小となすことを得たりと誤解すること