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(四)
幾何學的の說明
此手續きによりて圓內に一種の正 角形を畫き出せり,是故に は の倍數なることを知る, 隨て前の如くにして , の最大公約數は なることを知るべし.
此幾何學的の考究より學び得べき,尙一の重要なる事實あり.上に述べたる作圖の中に於て通過せる分點の中(矢の方向に圓周を廻るものとして) に最も近きは如何なる點ぞや.若し上の作圖に於て逢着せる分點を更に より圓周上の分布の順序に從ひて直線にて連結し行くときは(圖にて點線にて示せる 如く)卽ち普通の正 角形を得べきが故に,此等の分點の中 に最も近き者は 卽ち なる番號を帶べるものに外ならず.然るに此點は最初の作圖に於て, より 個每の分點に移り行きつゝ到着することを得たる點なるが故に,
の如き關係成立するを知るべし.但此處 は よりも小,又 は よりも