Page:Sengo ōbei kenbunroku.pdf/72

提供:Wikisource
このページは検証済みです

を加ふべきは論を俟たざる所也、此時に方り苟も外に對して我國利民福の伸張を圖らむと欲せば大々的對外プロパガンダの擧に出でざるべからず、然して此目的の爲に最急要を感ずるものゝ第一はプロパガンダ機關の設置也、今戰時中に於ける各國のプロパガンダ機關を見るにかのビーバーブルツク卿を長官としノースクリツフ卿を局長に有する英國のデパートメント、オブ、インフオーメーシヨン(獨立の一省)を始めとし佛國のメーゾン、ド、ラ、プレツス(外務省に屬す)獨逸のナハリヒテン、アプタイルング(外務省に屬す)米國のデパートメント、オブ、パブリツクインフオーメーシヨン(獨立の一省)等何れも巨萬の經費を擁して目覺ましき效果を擧げつゝあり、殊に米國に於ける此機關は無線