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れたるを見るべし。

 もし夫れ國際聯盟が人種平等案を排斥してモンロー主義を採用したるの事實に至りては力の支配てふ原則の最露骨なる表現と見るを得べし、思ふに人種平等案なるものは正義に本きて世界の平和を維持すると云ふ國際聯盟の精神より見て當然聯盟の基礎となるべき先决條件なり、何となれば正義に本く世界の平和は各國家各民族を不平等の基礎の上に置きては到底之を維持する事能はざれば也、反之モンロー主義は國際聯盟とは相容れざる性質を有するものなり、何となれば國際聯盟は凡ての國家を平等に拘束してこそ始めて其效用あるものなるに獨り米國のみがモンロー主義によりて米大陸の問題に對する