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む由なし。
《生氣と精神との區別、生體の動作の機械的說明。》〔一三〕生物學も生物の體軀を論ずるものとしては全く物理學に屬すべきもの、生體の動作生長等は皆機械的物理作用として之れを考ふるを得べし。デカルトは是に於いて身體の生氣と精神(心)とを全く區別して生氣は身體の物質的作用に外ならず、非物質なるは唯だ精神あるのみ、而して其の作用は意識に外ならずとせり。即ち彼れによりて身體の
デカルトは尙ほ人類に說き及ぼして曰はく、人類に於いても身體は一種の機械に外ならず、身體の生氣となりて其の作動を起こすに最も肝要なるものは動物精氣