Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-2-DaiNipponTosho-1981.djvu/105

提供:Wikisource
このページは検証済みです

〈A〉


ある日ふと

泉が湧いた

わたしの心の

落葉の下に

  ×

蜂が來て

針とぐほどの

小さな泉

  ×

しやうもなくて

花󠄁をうかべて

ながめてゐた


夕暮


遊󠄁びのはてに

穴󠄁を掘り

花󠄁をみな埋め

歸りゆく

子供のすなる

いぢらしさ