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天照大御神の受（ウケ）たまひたもちたまひ、傳へ賜ふ道なり、故（カレ）是以（ココヲモテ）神の道とは申すぞかし、

神​（ノ）道と申す名は、書紀の石村池邊（イハレノイケノベノ）宮の御卷に、始めて見えたり、されど其（ソ）は只、神をいつき祭りたまふことをさして云るなり、さて難波​（ノ）長柄​（ノ）宮の御卷に、惟神（カムナガラ）者（トハ）謂_㆘隨_㆓（シタガヒ）　（玉ヒテ）神​（ノ）道_㆒​（ニ）亦自（オ　）有_㆗​（ルヲ）神​（ノ）道_㆖也とあるぞ、まさしく皇國の道を廣くさしていへる始​（メ）なりける、さて其由は、上に引ていへるが如くなれば、其​（ノ）道といひて、ことなる行（オコナ）ひのあるにあらず、さればたゞ神をいつき祭りたまふことをいはむも、いひもてゆけば一​（ツ）むねにあたれり、然るを、からぶみに、聖人設_㆓​（ケテ）神道_㆒​（ヲ）、といふ言あるを取て、此方（コヽ）にも名（ナヅ）けたりなどいふめるは、ことのこゝろしらぬみだり言（ゴト）なり、其故は、まづ神とさすもの、此（コヽ）と彼（カシコ）と始​（メ）より同じからず、かの國にしては、いはゆる天地陰陽の、不測（ハカリガタ）く、靈（アヤシ）きをさしていふめれば、たゞ空（ムナシ）き理​（リ）のみにして、たしかに其物あるにあらず、さて皇國の神は、今の現（ウツヽ）に御宇天皇（アメノシタシロシメス）の皇祖（ミオヤ）に坐​（シ）て、さらにかの空（ムナシ）き理​（リ）をいふ類にはあらず、さればかの漢籍（カラブミ）なる神道は、不測（ハカリガタク）くあやしき道といふこゝろ、皇國の神​（ノ）道は、皇祖（ミオヤノ）神の、始め賜ひたもち賜ふ道といふことにて、其意