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Page:NDL925789 白隠禅師法語録 part1.pdf/17

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化再周して一歳を全ふするが如し。五陰上に居し、一陽下を占む、是れを地雷復と云ふ、冬至の候なり、眞人の息は、是れを息するに踵を以てするの謂か。三陽下に居し、三陰上に居す、是れを地天泰と云ふ、孟正の候なり。萬物發生の氣を含んで、百卉春化の澤を受く、至人元氣をして下に充たしむるの象、人是れを得る則は、營衛充實し氣力勇壯なり。五陰下に居し、一陽上に止まる、是れを山地剥といふ、九月の候なり。天是れを得る則は、林苑色を失し、百卉荒落す。是れ衆人の息は、是れを息するに喉を以てするの象、人是れを得る則は、形容枯槁し、齒牙搖落す。所以に延壽書に云く、六陽共に盡く、則ち是れ全陰の人死し易し。須らく知るべし、元氣をして常に下に充たしむ、是れ生を養ふ樞要なる事を。昔し呉契初石臺先生に見ゆ、齋戒して錬丹の術を問ふ。先生の云く、我に元玄眞丹の神秘あり、上々の器にあらざるよりんば得て傳ふべからず。古へ廣成子是れを以て黃帝に傳ふ、帝三七齋戒して是れを受く。夫れ大道の外に眞丹なく、眞丹の外に大道なし。蓋し五無漏の法あり、儞の六欲を去り、五官各々其の職を忘るゝ則は、混然たる本源の眞氣彷彿として目前に充つ、是れ彼の大白道人の謂ゆる我が天を以て事ふる所の天に合する者なり。孟軻氏の謂ゆる浩然の氣是れをひきゐて臍輪氣海丹田の間に藏めて、歳月を重ねて、是れを守つて守一にし去り是れを養ふて無適にし去つて、一朝乍ち丹竈を掀飜する則は、内外中間八紘四維總に是れ一枚の大還丹、此の時に當つて、初めて自己即ち是れ天地に先ちて生せず、虚空に後れて死せざる底の眞箇長生久視の大神仙なる事を覺得せん、是れを眞正丹竈功成る底の時節とす。豈風に御し、霞に跨り、地を縮め、水を蹈む等の鎖末たる幻事を以て懷とする者ならんや。大洋を攪いて酥酪とし、厚土を變じて黃金とす。前賢曰く、丹は丹田なり、液は肺液なり、肺液を以て丹田に還す、是の故に金液還丹といふ。予が曰く、謹んで命を聞いつ、且らく禪觀を抛下し、努め力めて治するを以て期とせん、恐るゝ所は、李士才が謂ゆる淸降に偏なる者にあらずや、心を一處に制せば、氣血或は滯碍する事なからんか。幽微々として笑つて云く、然らず、李氏いはずや、火の性は炎上なり宜しく是れを下らしむべし、水の性は下れるに就く宜しく是れをして上らしむべし。水上り火下る、是れを名けて交と云ふ、交る則は既濟とす、交らざる則は未濟とす、交は生の象不交は死の象なり。李家が謂ゆる淸降に偏なりとは、丹溪を學ぶ者の弊を救はんとなり。古人曰く、相火上り易きは身中の苦るしむ所