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Page:NDL925789 白隠禅師法語録 part1.pdf/14

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則は即ち眞丹成る。丹成る則は形固し。形固き則は神全し。神全き則は壽し。是れ仙人九轉還丹の秘訣に契へり。須らく知るべし、丹は果して外物に非ざる事を。千萬唯心火を降下し、氣海丹田の間に充たしむるに有るらくのみ。住菴の諸子、此の心要を勤めてはげみ、進んで怠らずんば、禪病を治し勞疲を救ふのみにあらず、禪門向上の事に到つて、年來疑團あらむ人々は、大きに手を拍して大笑する底の大歡喜有らん。何が故ぞ、月高くして城影盡く。

 維時寶暦丁丑孟正廿五蓂

  窮乏庵主饑凍炷香稽首題


夜船閑話

山野初め參學の日、誓つて勇猛の信々を憤發し、不退の道情を激起し、精錬刻苦する者既に兩三霜、乍ち一夜忽然として落節す、從前多少の疑惑、根に和して氷融し、曠劫生死の業根、底に徹して漚滅す。自ら謂へらく、道人を去る事寔に遠からず、古人二三十年、是れ何の捏怪ぞと、怡悦蹈舞を忘るゝ者數月。向後日用を廻顧するに、動靜の二境全く調和せず、去就の兩邊總に脱洒ならず。自ら謂へらく、猛く精彩を著け、重ねて一回捨命し去らむと、越て牙關を咬定し、雙眼睛を瞠開し、寢食ともに廢せんとす。既にして、未だ期月に亘らざるに、心火逆上し、肺金焦枯して、雙脚氷雪の底に浸すが如く、兩耳溪聲の間を行くが如し。肝膽常に怯弱にして、擧措恐怖多く、心身困倦し、寐寤種々の境界を見る。兩腋常に汗を生じ、兩眼常に涙を帶ぶ。此に於て、遍く明師に投じ、廣く名醫を探ると云へども、百藥寸功なし。或人曰く、城の白河の山裏に巖居せる者あり、世人是れを名づけて白幽先生と云ふ、靈壽