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〔譯者註〕バブーフはフランス大革命の際、一種の共產主義を唱へた人。

 一般的動亂の時代、封建󠄄社󠄃會顚覆の時代において、プロレタリヤが直接に、自分󠄃の階級的利益󠄃を樹立しようとした第一の試みは、プロレタリヤ自身の發達󠄃が幼稚なためと、彼らを解放さすべき物質的條件の缺乏のためとによつて、必然的に失敗した。もともと彼らを解放すべき物質的條件は、ブルジョア時代の產物なのである。そこでこの最初のプロレタリヤ運󠄃動に伴󠄃つた革命的文󠄃書は、その內容からいへば必然に反動的である。すなはちその敎へるところは一般的の禁慾主義であり、また素朴な平󠄃均主義である。

 眞󠄃の社󠄃會主義および共產主義學說、すなはちサン・シモン、フーリエー、オーエンらの學說が、プロレタリヤとブルジョアとの鬪爭がまだ十分󠄃發達󠄃しない初期の時代に現はれたことは、前󠄃に說いたとほりである。(『ブルジョアとプロレタリヤ』の章參照。)