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それはブルジョア財產の以前󠄃にあつた、職󠄃人の財產、農夫の財產のことをいふのか、それならば我々が廢絕するには及󠄃ばない。產業の發達󠄃が旣にそれを廢絕し、なほ日々廢絕しつつある。

 それとも彼らは、近󠄃世のブルジョア的私有財產のことをいふのか。

 しかし、賃銀勞働(すなはちプロレタリヤの勞働)は勞働者のために財產をつくるのか。決してつくらない。それはただ資󠄄本をつくる。資󠄄本は賃銀勞働を搾取する財產である。そしてそれが更󠄃に賃銀勞働をつくり、更󠄃にそれを搾取するといふ條件の下においてのみ、增大しうるところの財產である。現今の形態における財產は、資󠄄本と賃銀勞働との對立の中に生存してゐる。我々をしてこの對立の兩面を檢せしめよ。

 資󠄄本家たることは、生產界において、單純なる個人的地位をもつばかりでなく、また一の社󠄃會的地位をもつことである。資󠄄本は協力的產物である。多數部