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力がその妨害󠄆を突󠄃破するたびごとに、ブルジョア社󠄃會の全󠄃部を無秩序に陷れ、ブルジョア財產の存在を危くするのである。ブルジョアの諸󠄃關係は、自分のつくり出した富を包󠄃容するのに、あまり狹隘になつて來たのである。しからばブルジョアジーは何によつてこの恐󠄃慌を切り拔けるか。一面には生產力の大額を强壓的に破壞し、一面には新市場を征服し、および舊市場の搾取を一そう根本的にやる。さうしてどうなるか。それはすなはち、一そう廣大な、一そう猛烈な恐󠄃慌を準備し、恐󠄃慌を防遏する手段方法を極度に減少することになる。

 ブルジョアジーが封建制度を顚覆󠄄󠄃󠄄󠄃したその武器󠄃が、今はブルジョアジー自身に向けられてゐる。

 ただしブルジョアジーは、自分を殺󠄃すべき武器󠄃を鑄造󠄄したばかりでなく、またその武器󠄃を使用すべき人物をつくりだした。すなはち近󠄃代の勞働者、プロレタリヤがそれである。