Page:Kokuyakudaizokyo-kyobu-12.pdf/28

提供:Wikisource
このページは校正済みです

敬禮きやうらいするの四ぶんの一にだもあたらず。

109 敬禮きやうらいもつならひとなし、つね上位じやうゐ尊重そんぢゆうせるひとには、四しゆほふ增長ぞうちやうじゆしきらくりきと。

110 ひとくること百ねんならんとも、汙戒をかいにしてぢやうなくんば、かいし、禪思ぜんしあるものの、一にちくるにかず。

111 ひとくること百ねんならんとも、劣慧れつゑにしてぢやうなくんば、し、禪思ぜんしあるものの、一にちくるにかず。

112 ひとくること百ねんならんとも、怠惰たいだにして精勤しやうごんらずんば、かた精勤しやうごんあるものの、一にちくるにかず。

113 ひとくること百ねんならんとも、(1)起滅きめつずんば起滅きめつひとの一にちくるにかず。

114 ひとくること百ねんならんとも、不滅ふめつみちずんば、不滅ふめつみちひとの一にちくるにかず。

115 ひとくること百ねんならんとも、無上むじやうほふずんば、無上むじやうほふる人の一にちくるにかず。

(1) 事物の生起滅盡、卽ち生滅を云ふ。


惡業品あくごふほんだい