息む。
7
(4)淸淨觀を抱きて住し、(5)諸根を攝することなく、飮食に於て量を辨ぜず、怠惰にして、精勤足らざる者、魔王の斯る人を動かすこと、猶ほ風の弱き樹を〔動かす〕が如し。
8
不淨觀を抱きて住し、諸根を攝し、飮食に於て量を辨じ、信心あり、精勤なるもの、魔王の斯る人を動かすことなき、猶ほ風の石山に於けるが如し。
9
人にして煩惱なきものこそ、黃色の衣服を著くべけれ、調御なく、實語なきもの、彼に黃衣は相應しからず。
10
旣に諸の(6)漏を棄て、善く戒に安住し、調御あり實語あるもの、彼にこそ黃衣は相應しけれ。
11
(7)非精に於いて(7)精の思をなし、精の上に非精を見るもの、此等(8)邪思境の人は、〔遂に〕精を得ることあらじ。
12
精を精として知り、非精を非精として知る、此等(8)正思境の人こそ、精に達するを得べきなれ。
13
惡く葺きたる屋舍は、雨の之を侵すが如く、修練せざる心は愛欲之を侵す。
14
善く葺きたる屋舍は、雨の之を侵すことなきが如く、修練したる心は愛欲の之を侵すことなし。
15
此處に憂ひ、來る世に憂ひ、惡を作すものは兩處に憂ふ、彼は憂ひ彼は悲む、己の汙れたる業を見て。
16
此處に喜び、來る世に喜び、福を作せるものは兩處に喜ぶ、彼は喜び彼は悅ぶ、己の淨き業を見