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こくやくほふきやう

祥者しやうしや尊貴者そんきしや正遍覺者しやうへんかくしや歸命きみやう


雙雙品さうさうほんだい

1 諸法しよほふこころみちびかれ、こころべられ、こころつくらる、〔ひとけがれたるこころもつて、ものいおこなはば、それよりして、かれしたがふこと、車輪しやりんの、これけるもののあとに〔したがふ〕がごとし。

2 諸法しよほふこころみちびかれ、こころべられ、こころつくらる、〔ひときよこころもつて、ものいおこなはば、それよりして、らくかれしたがふこと、なほかげの〔かたちを〕はなれざるがごとし。

3 「〔かれわれののしれり、てり、やぶれり、わらへり」と、かかおもひいだけるものは、うらみくることなし。

4 「〔かれわれののしれり、てり、やぶれり、わらへり」と、かかおもひいだかざるものはうらみく。

5 おいうらみうらみもつてしてはつひくべからず、あいもつてぞくべき、これ(1)永劫えいごふ不易ふえきほふなり。

6我等われら此處ここ(2)ほろぶるものなり」と、(3)愚者ぐしやこれさとらず、ひとこれさとれば、それよりしてあらそひ