Page:Kokkaron1905.djvu/8

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能く反抗者を打破するに足るに在り。自己の意志に反抗する者を屈服し自己の意志が彼れ等の意志となるに足るに在り。吾人は此の塲合に於て長は權力を有せりと稱す。權力は即ち腕力なり。腕力に單獨なるあり。結合せられたるあり。程度の差異なれども通常後者を指して權力となす。故に權力とは即ち物理的の力にして其の成分より云へば個人の肉體力の結合せられたる者なり。其結合は人民の信賴を以て究竟的の要素とす。信賴は心理的事實にして主として感情的なり。如何に信賴するか。第一、其英雄の資質確かに人民を統御するに足るを信ずるに在り。第