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の生育地)をも書き添へて戴ければ幸甚である。當協會は、これを本册の改訂に要󠄁する貴重なる資料として調査上の參考に供し、いやしくもその厚誼を空󠄁しうせざらんことを誓ふものである。

一、本册所󠄁收の語彙は、先づ委員新村出博󠄁士編󠄁「言苑」の中より吿知課員及び用語調査係員が分擔して選󠄁擇し、それに更に若干の語彙を加へたものである。從つて、その選󠄁擇上に多少のむらなきことを免󠄁かれ得ないが、その點は追󠄁々に調整して行くはずである。

一、本書には、原則として固有名詞及び外來語を除いたが、他の同音󠄁語とのアクセント比較のため、まゝ附載したものがある。

一、放送󠄁アクセントの選󠄁定に關する調査については、故主査委員岡倉由三郞氏の最も顧念するところであり、本册編󠄁纂の發足もまた氏の推進󠄁に負ふところ大なるものがある。實際に着手して以來は、委員(後に主査)故服部愿夫・同故長谷川誠也・同神󠄀保格・同新村出・同土岐善麿・同保科孝一の諸󠄀氏が審議に當つたが、中途󠄁より特別委員として新村・神󠄀保・土岐の三氏が選󠄁任せられた。同委員會は、昭和十五年をもつて一應所󠄁期の目的を達󠄁したのであるが、引續き土岐善麿氏は當協會囑託として現任し、用語調査の事に當ると共に本書の編󠄁纂についても指導に當つた。こゝに本册を刊行するに當り、上記の諸󠄀氏に對して深甚の謝意を表する次第である。