Page:Gunshoruiju27.djvu/328

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からひきいでて見るこそにくけれ。それをまなともけいせず。とりもかくさで。さなせそそこなふなとばかりうちゑみていふおやもにくし。われはたはしたなくも。いはでみるこそわびしけれ。

おそろしきもの。あをぶち。たちのほら。はたはたくろち。つちくれ。いかづちはなのみならず。いみじうおそろし。はやち暴風。ふさうぐも。ほこぼし桙星。うしはざめ。らうそく。をさいかりなのみならず。みるもおそろし。ひちかさあめ。くちなはいちご。おにところ。いきすだま。からたちのむばら。なはしろあらだ。人だま。くまだか。おほかみ。うしおに。つのむし。はたほこ。ほこ。たち。さるまろ。みるはことなる事なきものの。もじにかきてことしきは。いちご。露くさ。水ふうき。こもくろめ。やまもゝ。いたどりはましてとらのつゑとなむかきたるとか。つゑぶくともありぬべきかほつきぞかし。こくは。くるみ。あふしち。

むづかしげなる物。ぬいもののうら。ねずみのこのまだけおひぬ。もゝほとき。うらまだつけぬかはぎぬのぬいめ。ねこのみゝのうち。ことにきよげならぬ所のくらきに。ことなる事なき人のちいさき子どもあまたもたりて。あつかひゐたる心ざし。いとふかくもあらぬめなどのこ。心地あしがりて。ひさしうなやみたるも。おとこの心地むづかしかるべし。ゑせもののところゆるおり。正月のおほね。おなじ三日のくすりこ。大がくののあゆみ。行幸のおりのひめまちぎみ。六月十二月のつごものよおり節折の命婦。きのみど經のおりのずいぎし。あかげさきてそうのな