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まひこのはし。はまなのはし。をがはのはし。かけばし。うたゝねのはし。とゞろきのはし。さののふなばし。みづのうきはし。かさゝぎのはし。やますげのはし。ゆきあひのはし。人はみぬものなれど。なをきくにおかしきなり。ひとすぢわたしたるたなはし。こゝろせばけれどおかし。

海は。水うみ。よさのうみ。かはぐちのうみ。いせの海。かこのうみ。

しまは。うきしま。やそしま。たはれしま。とよらのしま。まがぎのしま。松がうらしま。なとしま。

はまは。うどはま。ふきあげのはま。ながはま。ちひろのはま。いかにひろからんと思ひやらるゝにおかし。うちいでのはま。

浦は。しほがまの浦。なたかのうら。こりずまのうら。しのだの浦。

河は。おほ井がは。おとなしがは。みなせ河。あすかがは。せもさだめざなるこそおかしけれ。みゝとがはは。なに事をさしも。さくじりきゝけむと思ふにおかし。いづみがは。ほそたにがは。

ふちは。かしこぶち。いかなるそこの心をみえざるなをつきたらむとおもふもおかし。ないりそのふち。たれにいかなる人のをしへけるならむ。あを色のふちこそ又いとおかしけれ。くら人などのぐにしつべきよ。いなぶち。かくれのふち。たまぶち。のぞきのふち。

たきは。をとなしのたき。ふるのたきは法王の御らんじにおはしましけむがめでたきなり。なちのたきはくまのにありときくがあはれなるなり。とゞろきのたき。いかにかしがましかるらん。

いでゆは。なゝくりのゆ。ありまのゆ。なすのゆ。つかまのゆ。とものゆ。

いけは。