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Page:Danpen Hagiwara KyojiroShishu.djvu/77

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 誰でも壁新聞のやうにポツリ勝手な所から讀んでは休んでくれゝばうれしい。
そして自分達は少しでも深く手を握れたらと思ふ。

 一つの正しい言葉が書かれるためにはこれの十倍の生活がなくてはと僕は思つてゐる。

 斷片は今後共自分の生活に密接にそのコースをつゞけてゆくだらう。更に明確に果斷に生活の行進につれて。


一九三一年九月

                            

萩原恭次郞