このページは検証済みです
たるも、是れ唯だ眞理の半片を捉へたるに過ぎず。漢字の『婦』とは、解して持箒の女と云ふ。されど其箒を揮つて結婚同盟者に反抗し、攻守の態度を執るものにも非らず、又た之に駕翔して魔術を行ふのマザー、グースたるものにも非らず、唯だ箒本來の使途に於て之を無害の用に充つるのみ。婦の思想は、英語にてワイフ(妻―織女の義)及びドーター(娘―酪婦)の字義の有する所に等しく、共に家庭的なり。又た獨逸皇帝の如くに、單に婦人活動の範圍を以て、厨房(Küche)敎會(Kirche)及び小兒(Kinder)の三