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上は

聖恩に背き、下は父祖に愧づ。唯僅に卑見を述べて此書を作る。庶幾くは、

皇祖皇宗の遺訓と、武士道の精神とを外邦に傳へ、以て國恩の萬一に報い奉らんことを。謹で此書を上り、乙夜の覽を仰ぎ奉る

誠惶頓首

明治三十八年四月

京都帝國大學法科大學敎授從五位勳六等農學博士 新渡戶稻造再拜白