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には僞のあかしを立つること勿れとの敎戒無きを以て、虛言をシンとして責むる事無かりしと雖、單に之を薄志弱行に歸して擯斥し、從つて甚だ不名譽なりとしたり。夫れ正直オネスチー名譽オノアとの觀念は密切なる關係を有し、又た此の二字は啻に英語のみならず、拉甸語に於ても、獨逸語に於ても其の語原を一にするものなるを以て、予は今や爰に筆を轉じて、武士道の懷抱したる『名譽』の思想を討究すべき時に至れり。