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    十五日立つや睦月の古手買

    三日月は正月ばかり誠にて

元日

    元日に田每の日こそ戀しけれ

    面白き朝のはじめや三の花

    元日や思へば淋し秋の暮

初日

    伊勢に居て三國一の初日出

歲旦

    深川に松を數へん千代の春

     空の名殘をしまんと舊友の來りて酒興しけるに元日の晝迄伏しあけぼの見はづして