畫賛
花は世を江戶方角の法師哉
木の下に汁も鱠もさくら哉
探丸子の君別墅に花見催ふさせ給ひけるにまかりて
さま〴〵のこと思ひ出す櫻哉
半日の雨より長し糸櫻
詫しさや櫻の下の野人參
雨の降りければ
草履の尻をりて歸らん山櫻