卓袋亭月待
月待や梅かたげゆく小山伏
去來の許へなき人の事など言ひ遣はすとて
菎蒻のさしみも少し梅の花
何某新八去年の二月身まかりしを一周忌の程に父梅丸子の方へ申つかはしける
梅が香に昔の一字哀れ也
梅折りて椿に迷ふ袂かな